アラサーラプソディー♪~運命のヒトは誰?~【加筆修正版】
レストランに着いて、専務と中に入ると、
小野田さんと、シェフの前川さん、マネージャーの大橋さんが、
テーブルにいて、3人とも難しい顔をしていた。
私と専務は、テーブルに近づき、
「「今回は、ご迷惑をおかけして申し訳ございません」」
深々と、3人に謝罪をした。
「あ、いえ、どうぞ頭を上げて下さい」
小野田さんが、立ちあがり、私たちに言った。
専務と私は、ゆっくりと頭を上げ、
「どうぞ、座ってください」
小野田さんに促され、向かいに座る。
「今回のことは、仕方がありません。
オープンを遅らすわけにはいきませんので、
どうでしょう?
模擬結婚式という形を取っていただくというのは?」
思ってもみない提案に、専務と顔を見合わせ、
そして、お互い頷いた。
専務と私は、小野田さんからの、お叱りの言葉が降ってくるものだと
覚悟していたのだけど、
こういった提案をして下さったことが、凄く、有難いと感じた。
「はい、もちろん!
そちら様が良い形でと、思っておりましたので、
ぜひ、やらせていただきます!」
専務が丁寧に言う。
「はははっ、専務さん、そんなに堅くならなくてもいいですよ、
おたくとは、これからも長くお付き合いしていきたいですから」
優しい口調で言った小野田さんは、専務を見てから、私に笑顔を向けた。
わ、な、なんだか、心臓がドキドキするくらいの超優しい笑顔…