パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
~恋するキモチ~
「そうだ、新曲のさ、カップリングの曲も振りを付けるらしいよ」
奈桜の横に腰を下ろして奏がスポーツドリンクを渡す。
「ありがと。……そうなんだ。コンサートでやるのかな?」
受け取ったドリンクをゴクッと飲む。
少し疲れて来た体に冷たい液体が注ぎ込まれて、体中を駆け巡って行く。
一気に全身に張りが出た気がした。
「あぁ、うめぇ~」
思わず奈桜から声がこぼれる。
「奈桜って何でも美味しそうだよね?」
「そうか?だって旨いもんは旨いだろ?」
奏はククッと笑った。
奈桜はいつでも何でも美味しそうに食べるし、その笑顔は周りを笑顔にする。
「そうだね」
奈桜と話していると不思議と癒されて行く。