パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~



~恋するキモチ~


「そうだ、新曲のさ、カップリングの曲も振りを付けるらしいよ」


奈桜の横に腰を下ろして奏がスポーツドリンクを渡す。


「ありがと。……そうなんだ。コンサートでやるのかな?」


受け取ったドリンクをゴクッと飲む。
少し疲れて来た体に冷たい液体が注ぎ込まれて、体中を駆け巡って行く。
一気に全身に張りが出た気がした。


「あぁ、うめぇ~」


思わず奈桜から声がこぼれる。


「奈桜って何でも美味しそうだよね?」


「そうか?だって旨いもんは旨いだろ?」


奏はククッと笑った。
奈桜はいつでも何でも美味しそうに食べるし、その笑顔は周りを笑顔にする。


「そうだね」


奈桜と話していると不思議と癒されて行く。
< 28 / 222 >

この作品をシェア

pagetop