パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
「何?どうしたの?知らなかったの?」


あまりの驚きように奏ものけぞった。


「オレ、SPドラマやるの!?」


「えぇーーー!そっち?」


「えぇーーー!マジでぇーーー!」


少し離れた所にいた泉や心、碧も一斉に奈桜たちの方を見る。


「マネージャーから聞いてなかったの?」


「聞いて……たかもしれない。覚えてなかっただけかもしれない」


少し落ち着きを取り戻した奈桜の肩が落ちているように見える。
今より忙しくなる。
桜と過ごす時間はあるのだろうか?
梓と過ごす時間も………。
いや、仕方ない。
センチメンタルな気持ちはすぐに消えた。
仕事だ。
求められるならやる。
< 30 / 222 >

この作品をシェア

pagetop