俺様王子とキケンな契約!?
その瞬間、教室中に響く甲高い声たち。
あたしも後ろのドアに目をやると……
「すいません。生徒会の仕事をしていたら遅れてしまいました。」
そこにいたのは、白馬の王子様!!
あたしは近くで見る王子様に目を輝かせた。
「じゃあ……一番後ろの星野さんの隣に座って。」
先生はそう言うとまた出席をとりはじめた。
隣の席に座った白馬の王子様は、あたしに向かってニコっと微笑んだ。
────ドキっ!
「星野さん、よろしくね。」
微笑みに見惚れてぼーっと見つめていたら王子様はどうしたの?と首をかしげた。
「あ、あっ……いや、その……よ、よよよろしくお、お願いしまっ…します!」
王子様はまた、ふふっと笑った。
艶のある綺麗な黒い髪。
切れ目の長い目は薄く二重が刻みこまれてて優しい目をしていた。
鼻筋は通っていて、長身で……
どこから見てもかっこよくて
────まさに王子様だ。