俺様王子とキケンな契約!?


すると、理沙が横目であたしを見てニヤっと笑った。


その企んだ笑みが怖いよ、理沙……


また、ひやかされるんだろうな。





それから色々考えていたら、あっという間にホームルームが終わり下校となった。


ホームルームが終わると、一斉に白馬の王子様に群がる女子たち。



「ねぇ、ねぇ〜一条くん今日どっか行かない〜?」


「あたしと遊ぼうよぉ〜」


「いゃ〜!今日はあたしだょ〜!」



耳を塞ぎたくなるほど甘ったるい声を出して白馬の王子様を取り合っていた。



一条くんって言うんだ……



そう言えば、あたし全然白馬の王子様のこと知らない……


周りの女の子たちより知らない。


こんなので好きだと言うのだろうか……



「芽衣〜帰るよ!」


ドアの前で手を大きく振る理沙の姿。


「う、うん…!」



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