俺様王子とキケンな契約!?
「どーした、うかない顔して。白馬の王子?」
そう、理沙はニヤっと笑った。
「うっ、……そうなんだ。」
「喋りかけてもらってたじゃーん!何か不満?夢からとけた?」
あたしの顔を覗き込む理沙。
「とけてないよ〜。むしろもっと。……でもあたしさ…思ったら白馬の王子様のこと全然知らないんだよね…」
そう言うと理沙は、はぁ〜とため息をついた。
「ふっ、そんなこと。まぁ、知らないほうが楽しいじゃない?」
と、意味ありげなことを言って理沙は微笑んだ。
「でもさ…周りに女の子いっぱいだしさ………」
「怖気づいたか、星野芽衣!なーんか、あんたらしくないわね。頑張りなさいよ!せっかくの恋なんだから」
「……理沙、ありがと。あたしがんばる!!」
「それでこそ、芽衣ね!じゃーなんか奢ってもらおーっと♪」
可愛い顔してんふふと笑う理沙。