もう一度抱いて
その日の午後、私達はスタジオに入っていた。


やっと戻った日常に、なんだかほっとしてしまう。


「キョウセイの彼女が来てる間に、いつものバンドさんからライブ出演の誘いのメールが届いた」


「え、マジで?」


小山君の言葉に、キョウセイが目を見開く。


「9月の第二土曜日、いつものライブハウスで。
今回は俺ら入れて4バンド参加かな。
ブログで告知していい?」


「あぁ、いいよ」


ライブハウスでライブがあるんだ。


へぇぇ…。


「永瀬。

他人事みたいな顔してるけど、今回は5、6曲準備していくぞ。

大学のライブで歌った曲と、あとプラス3曲!

急ピッチで仕上げるから、覚悟しておけよ」


「えぇっ?」


「はよ歌詞仕上げな、間に合わへんで。

気合い入れて頑張ってやー。

応援したるから」


「なにそれ?応援って…」


クスクス笑う相原君。


くー、まじかー。


早く仕上げなくちゃ。


う~、プレッシャーだよう。

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