もう一度抱いて
前回は自分の体験談を書けと言われたけど、今回はあくまで想像上の恋愛を書いていった。


色んな言葉を出し合って、メロディに乗せていく。


こんな作り方もあるのだなと、内心感心していた。


キョウセイがギターを弾くたび、左の手首にある赤いヘアゴムがゆらゆらと揺れる。


私の手首にも、同じようにそれがある。


大切にしてくれているんだなと思うと、ほんわか心があたたかかった。


しばらく頑張っていたら1番の歌詞が出来たので、私達は休憩がてらコテツの近くのベンチへ向かった。


キョウセイはタバコを吸い、私はコテツの近くでペットボトルの水を飲んだ。


今夜も星空がとても綺麗だ。




「なぁ、永瀬」


「ん?」


「京香と絶交したんだって?」


キョウセイの口から京香の名前が出て、ドキッと心臓が大きな音を立てた。


「京香から聞いたの…?」


「…うん」


「何か言ってた?」


キョウセイは吸っていたタバコを灰皿に入れると、グッと両手を上げて伸びをした。


「言ってた。ひでーことばっかりな」


手を頭の後ろに組んで、呆れた顔をするキョウセイ。


一体、どんなことを言っていたのか。


「まぁ…、アイツの永瀬に対する気持ちには気づいてたし。
別に驚きはしなかったけどな」


「そう…」


キョウセイはどう思ってるのかな?


自分の彼女と仲の悪い子が、バンドのメンバーだなんて。


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