もう一度抱いて
「私、帰る…」


そう言って、クルリと後ろを向いた。


「えっ?里桜。どうしたの?」


心配そうに私の顔を覗き込む亜美。


「ちょっと疲れたの。

ごめん。これでお会計して」


そう言って、財布からお金を出した。


「ちょっ、こんなにいらないよ」


亜美にそう言われたけど、私は靴を履いて立ち上がった。


「里桜ちゃん、ちょっとフラついてるで。

送ったるから」


気がつけば私は、相原君に腕をガシッと支えられていた。


「心配やし、里桜ちゃんを家まで送るわ。

これ、俺の分の金や。

渡しとくな。

ほな、またな」


相原君はみんなにそう告げると、私を支えながら居酒屋を後にした。
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