予言と過去



誰よりも魔法が強いリホちゃんは、怖がられ、恐れられている。



僕は彼女の辛さを解っている筈なのに、彼女が恐れられていて良かったと思ってしまうんだ。



僕を守ってくれる人。



僕を大切に してくれる人を、僕は利用しているんだ。



そんな自分に、吐き気を覚える。
そんな自分が、醜く思える。



僕は、最低な人なんだ。



もしも僕が、もっと もっと強かったなら。



彼女を守れるのに。



こうして手を繋いで、引っ張るのは、僕の役目に なる筈なのに。



弱い自分も、
醜い自分も。



僕は、大嫌いなんだ。

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