禁域―秘密の愛―【完】
「え?でも、愛ちゃん………」
ーーーその時だった。
「愛ーーーーッ!」
「あっ」
「ゲッ!」
私が今、思い浮かべた1人の男の子が近付いてきた。
小柄で茶髪。そして、目がパッチリ二重のまる女の子のような、凄く可愛らしい男の子。
「翔季(しょうき)!なんであんた、こんなとこにいるのよ!てか、いきなりあたしの前にでてくるのよ!」
「いいじゃん、ここ食堂だし!俺と愛の仲だし?」
「はあ?どんな仲よ、それ!」
「ツレナイなーーー。昔から付き合ってんじゃん?俺ら」
「誤解される言い方すんなっ!ただの幼馴染でしょっ!」
ーーーそう。彼は、愛ちゃんの幼馴染。
普通科の1年生で、最下級生ながら強豪と言われる私達の高校のサッカー部のエース。
日暮 翔季(ひぐらし しょうき)。
彼は、いつも愛ちゃんに会う度に、話しかけてくる。そして、いつも愛ちゃんばかり目で追っているので周りが見えていない。
「幼馴染だからっ!幼馴染っ!」
「だ〜か〜ら〜、それだけじゃないって!!愛、いつになったら俺と付き合ってくれんの?」