禁域―秘密の愛―【完】
「あ………」
ーーー"愛人の子"
その巧の顔を見た時………、おばあさんに言われたことを思い出した。
巧に、ご両親と確執がある気がするのはそのことも理由なのかな………。
ううん。それよりも、巧は私が、その事実を知ったことを知っているのかな?
ーーー今は、分からない。
だけど………
「………瞳。しばらくすれば、家との話し合いも済むと思う。そしたら全てを話すから。それまで………待っててくれるか?」
だけど………、ほら。
巧はこうやって包み隠さず、私に話してくれるから。
「………うん。そうするね?」
私も、あまりその事については干渉しない。
ーーー巧を信じてる。
「私、日曜日楽しみだよ!」
「そうだな、俺もだ」
巧は、そう言って微笑む。
巧…….…。
せめて私といる時は、こうやって笑っていて欲しい。
だからできるだけ楽しいことを………、幸せを。
巧が何かを背負っている分、私は与えたい。