禁域―秘密の愛―【完】


「何それ!褒めすぎじゃないの?いくら、自分の彼氏だからって〜」

お母さんはクスクスと笑った。

これは完全にからかわれてる………。

「で、でも本当だってば!巧は本当にそういう感じなんだからっ」

「ーーー巧君、っていうんだ」

お母さんは、ニヤリと笑った。

実の母親ながら、なかなかこの人も怖いよ………。

「まあ、でもきっと………」

お母さんはそう言うと、残りのからあげを一口食べた。

「こんなに美味しいからあげを瞳に作らせる人なんだから、きっと素敵な子なんでしょうね。
今度、家に連れて来なさいよ?お父さんは泣いちゃうかもしれないけどね」

「お母さん………」

昔からお母さんには、からかわれることが多いけど、でも、ちゃんと私を大切にしてくれている。

「うん。連れて来るね!」

だからこそ………私が好きになった、巧のこともきっと好きになってくれる。

私は、巧をお母さん達に紹介する日が楽しみになった。



ーーーーーーーー


待ち合わせ場所のプラネタリウム前に着くともう既に巧がいた。

「ーーー瞳」

笑って、こっちだと手を降ってくる巧。

相変わらず、私服もかっこいいなあ………。



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