禁域―秘密の愛―【完】
私がそう言えば、巧は柔らかく微笑んだ。
「本気だ。瞳は………、俺の為に傍にいてくれる。泣いてくれる。
桐谷家とは関係無く、ただ俺だけの為に………。こんなにも俺を想ってくれる女の子を手放せる訳がない。
そして俺も………、お前が好きで仕方ない。大事にしたいんだ。ずっと」
「た、くみ………」
「………なんか、重過ぎたな」
巧は、そう言ったけれど………、全然そんな事ない。
ーーー私だって、同じ気持ちだよ。
巧は私の為にこんなにも深い想いで私の傍にいて、守ってくれる。
そんな男の子この先、絶対に現れない。
「私だって………同じだよ。私も、巧をずっとずっと大切にしたいの………。
巧が何者になろうと私は傍にいる。だから、もう一人で抱え込まないで?
何かあったら、私に言って?二人でなら、頑張れるよ」
「………瞳」
私の答えを聞いた途端、巧は嬉しそうに顔を綻ばせた。