禁域―秘密の愛―【完】
「酷い………!!!いくら何でも………!!巧と私は真剣なんです!!お互いに支え合って、ちゃんと想いやって………、時には悩みながらも一緒に成長してきたんです。それをそんな風に言わないでよッ!!!」
私は気付けば涙ながらに叫んでいた。
ーーーーとても…………悔しくて、仕方がなくて。
会社が、財の有無が一体何だって言うんだろう?
今までの私達をこんなに否定されるくらい、価値のあるものだっていうのーーーー?
「………ほお。大人しそうな顔をしてるが、なかなか生意気な口をきく子だな。そこまで言うなら、巧と別れずとも…………巧の日陰の存在になればいい」
「は………?」
「愛人、ってことだよ」
ーーーー愛人……………?
一体…………どこまで私を馬鹿にするの?これは、完全なる侮辱だ…………口にする言葉も出てこない。
「ふん、無理だろうね?君は、中々プライドが高そうだからな。………けれど、もうそれしか方法はないぞ。君が巧とこれからも…………と言うならな。まぁその可能性はないと思うが」
「っ…………」
「とりあえず、君に言いたいのは巧と早く別れてくれということだ。こちらも…………時間がないんだよ。一刻も早く、事態を解決する必要があるからね。報酬を望むなら、それなりの額もだす」