禁域―秘密の愛―【完】
「分かったわ………桐谷君。瞳のこと頼むわね」
お母さんがそう言うのが聞こえ………ドアの閉まる音がした。
「どうして………私の家がわかったの?」
私は、布団の中から巧に問いかけた。
「関口に教えてもらった。かなり心配してた………瞳のこと。でも、今日担任と二者面談があることを思い出したみたいでここには来れなかった」
「そう……….」
「…………いつの間にか、消えるなよ」
そう言うと………巧は、布団の中に手を延ばし私の手のひらを握った。
「巧っ………」
どうしよう………巧に手を握られただけで、泣きそうだよ………。
「担任はお前が具合が悪いから帰ったって言ってたけど………何か他に理由があるんじゃないのか?だったら、俺に言ってくれ。…………一人で悩まないでくれ」
「っ………」
どうして……そんなことを言うんだろう。
本当に優しい巧…………。
いざとなったら、別れないといけない人なのに。
また好きになってしまうーーーー。