禁域―秘密の愛―【完】
そして、数時間もかからないうちに福岡空港に到着した。
ーーーー誰も私達を知らない土地。
私達だけで、他の誰の領域も関係ない場所。それだけで、心が安らいだ。
「巧………、どうしようか?」
「そうだな………。とりあえず、荷物が重いだろう。タクシーを捕まえてホテルまで連れてってもらうか」
巧はそう言うと、空港の前にいたタクシーを呼びそれに私達は乗った。
巧はホテルの名前を言うと、タクシーは走り出す。
なお、今回の旅行代は全て巧が払ってくれていた。
さっきも、空港内でのお昼ご飯奢ってくれたし…………全てだ。
『瞳は何も気にしなくていい。俺は、あまり余るくらい………父から小遣いはもらってる。それの使い道が無かったけどできただけのことだから。やっと、貯金を崩せて嬉しいよ』
ということだった。そのおかげで、私は飛行機もきちんとしたものに乗れて移動もタクシーという何とも学生らしからない旅行をしているわけだけど………。
やっぱりこのままじゃ巧に悪いな………。