禁域―秘密の愛―【完】
そして、約10分かけて着いたのは………
「わぁ………」
街中から少し離れた、圧倒的な自然や開放的空間に囲まれた大きなホテル。名前は………何だったかな。
とりあえずアルファベットの多いなんとも高級そうなホテルだった。
まさに、今の季節にぴったりの海外の南国リゾート感満載のホテル。
私はインターネットでたまたまこのホテルの詳細を見たとき、『ここがいい』って後先考えず言ってしまったんだ。
そしたら巧がパソコンを操作して………あっという間に予約してしまった。驚いた私に巧は『瞳が一番今まで見た部屋の中で、嬉しそうな顔をしたからだ』って………。
それを言われた時は、凄く胸が熱くなった。
「………今、ちょうど15時だな。瞳、チェックインができるから部屋に荷物を置こう」
「う、うんっ」
巧と私はタクシーから出ると、ロビーへと向かいフロントへ向かった。
「ーーーー予約していた桐谷です」
フロントに着くと長い髪をおだんごにぴしっとまとめた、なんともホテルマンらしい女性の方が対応してくれたんだけど………
「………き、桐谷様ですね?し、少々お待ちください」
明らかに動揺していた。
何がそんなに女性を驚かせていたのかは、私は部屋を見てから知ることとなる。