禁域―秘密の愛―【完】
「ねえ、この太宰府天満宮の写真、本当にいいね!巧、学校が始まったら私に…………」
ーーーーちょうだい、と軽々しく言おうとした………その言葉を私はのみこんだ。
だって、次に会う時、巧と私はただの…………クラスメイトだから。
「………っ」
すっかり、そう思った途端黙りこくった私を見た巧は………私の肩を抱き寄せた。
「……うん、やるよ。けど………二学期から俺、一学期と比較にならないくらい学校来なくなるかもしれないけど。どうにか現像して瞳に渡す」
「いいの………?」
「……ああ。………瞳と俺の写真だろ?」
巧はそう言って笑った。私はその巧の笑顔を見た瞬間胸が熱くなって、涙が溢れそうになった。
本当に……巧のことをこんなにも好きで仕方ないのに。
離れていっちゃうなんて…………
「瞳………なんて顔、してるんだ」
「………っ」
離れたくない………巧と離れたくない。本当はずっとずっと巧と寄り添っていたい…………。
「……巧……」
あなたと一緒にいたいよ…………。