禁域―秘密の愛―【完】


「………瞳ちゃん、せっかくだし行って見ない?相手の男性陣も同じく医者だったり、弁護士の卵だったり、大企業の部長さんだったり中々華麗な職業よ?
女医さん達って基本的に高学歴じゃない?大学の知り合いとかの繋がりかな?なんか必然的に経歴の凄い人達が集まってきてる。良いお付き合いのチャンスよ、瞳ちゃん」

「あ………」

それは………確かに明日は会社は休みだし、行けないこともない。


だけどーーーー



「ごめんね………。私はちょっと駄目かな」


やっぱり………自ら進んで行こうとは思えなかった。
今までの男性のお誘いと一緒の気持ち。


「瞳ちゃん………」


しばらく何とも言えない沈黙が流れた。

その沈黙を破ったのは……かれんちゃんの私の核心についた言葉だった。




「………まだ、桐谷君のこと好きなんだね」





ドクン………と、心臓が跳ね上がった。かれんちゃんが、巧が私の前からいなくなってから初めて口にする彼の名だった。







< 236 / 714 >

この作品をシェア

pagetop