禁域―秘密の愛―【完】
「あの………」
「先に行っててください、すぐ来ます」
「え?ああ………、分かったわ」
私 がそう言うとリーダー格風の女性は怪訝な顔をしたけれど、直ぐに納得してくれて中へ入って行った。
私はその瞬間を見届けると、直ぐに鉢まで駆け寄り、紙屑を拾った。
「よしっ。紙屑拾ったし…………もうあなたは綺麗よ。良かった」
私は拾い終えた瞬間嬉しくなって思わずそう呟いた。
なんだか……紙屑拾っただけで、満足してしまったな。
私は、鉢から顔を上げた。今から、店内に入ってあの女性達と上手くやっていかないといけないと思うと、何だかやっぱり気が重い。
「………はぁ、帰りたいな」
その時だったーーーー。
「ーーーー入らないんですか?それとも、待ち合わせですか?」
後ろから、低い男性の声がしたのは。
「……えっ?」
私は、振り向いた。そこには………身長180cmくらいで、割とほっそりした目鼻立ちのくっきりな小顔の男性がいた。髪は黒の短髪だけどワックスで遊ばせた感じ。
服は黒と白の細いボーダーのシャツに、黒のベストを合わせ、黒のパンツを履いている。そんな男性が私をニッコリと笑いながら見ていた。
俗に言う、イケメンってやつなんだろうけど………何だか、チャラい感じだ。