禁域―秘密の愛―【完】
「はい、入るよ〜」
男性はしれっとそう言うと、中に入った。さりげなく、ドアマンをし私をエスコートしてくれるけど………。
何だか………チャラい。ひたすら、チャラい…………。
でも、ここでこの変な男性ともお別れの時だ。さっさと挨拶してしまおう。
「じ、じゃあ私ここでーーーー」
「お二人様ですか?」
しかし私が男性に挨拶しようとすると、ホール店員が話しかけてきた。
「ああ………本当は二人って言いたいんだけど。俺は、斉藤っていう名で確か八人で予約してあるんだ」
………私は、その言葉を聞いた途端、絶句してしまった。
斉藤………確か、合コンでお店を予約してある苗字だったはず。
じゃあこの人も………合コンの男性陣の一人なの………!?
「そうですか、ではこちらへどうぞ」
「あ、あの……」
他の店員に私の対応を任せようとした、その店員へ私は声をかけた。
「はい?」
「わ、私も………斉藤の予約で入ってるんですが…………」
………こんな、偶然なんていらない。
私は心の中で本当にそう思った。