禁域―秘密の愛―【完】
「そ、それは…………」
「………アイツに何を言われたかは知らないけど。俺、今はこの子が良いんだよね?」
そう言った園屋さんの目線の先は……私だった。
その瞬間に戻ってきた………藤原さん。
「優斗………」
藤原さんは、驚いたように私達を見ている。
そして……どこか切なげに顔を歪ませたかと思うと私を睨んできた。
「………っ!」
まさか………とは、思うけど。
藤原さんって………、園屋さんのことが好きなのかな?
一緒の大学だって言ってたし………。
だから、一緒にいる私のことが気にくわないのかな?
他の女性もあの様子だと藤原さんに協力しているとか…………?
何だかそう考えた方がしっくりくるような気がする。
「華美も、俺だけじゃなくて誰かと話せばいいだろ。な?」
「………っ、私は………優斗が」
「ーーーーな?」
もう一度念を押すようにそう言う、園屋さん。
その口調にはどこか強いものが込められていた。
「………分かったわよ」
「………藤原さん」
藤原さんの気持ちを知ったかもしれない私は思わず彼女に声をかけようとした時ーーーー
「いいんだよ。ーーーー放っときな」
「えっ…………」
園屋さんが………私の手を掴んだ。