禁域―秘密の愛―【完】


「もしかして、園屋 優斗さんの事ですか………?」

「………ああ、そうだね」


……………やっぱり。


まさか、園屋さんと原口部長が知り合いだったなんて………。

驚きを隠せない私に、原口部長は説明してくれた。

「いや、うちの長男がね。実は、園屋の坊ちゃん………優斗君の、大学の後輩なんだよ。それで、うちにも何回か来てた事があったんだ。で、久々にうちに来たと思ったら………三好製菓の宣伝部にいる綾瀬 瞳に会いたいから仲介役をかってくれというんでビックリしてな」

「はぁ………?」

本当に………意味が分からない。


いや、それよりもーーーー



「私、彼には会いたくありません。もう会う理由もないのでお断りします」


絶対にもう会いたくない。


家柄と地位さえ相手に示せば全て自分の思い通りになると思っている…………そんな人。


巧の父親とまるで、同じじゃない…………。


本当に、大っ嫌い。


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