禁域―秘密の愛―【完】
「そうか………。まぁ、綾瀬はああいう男が一番苦手そうだけどな」
「ーーーー苦手っていうか嫌いです」
「ハッキリ言うな。お前がそこまで誰かの事を拒否するの初めてみたぞ」
原口部長はそう言ってお酒の勢いも少し回ってきたのか豪快に笑う。
「綾瀬の気持ちも分からなくはない。何があったかはよく知らんが第一印象で嫌だった相手を好きになるのは難しいな。でも………、俺は嘘だとは思えなかったんだよな。優斗君が綾瀬に会いたいと言った時のとても必死そうな顔。いつもどこか余裕ぶってて、上から人を見ている生意気なお坊ちゃんだと思ってたからその顔を見た時はまぁ、驚いた。どうしても、お前に会いたい理由があるんだろう」
「え…………」
園屋さんが私に会うために必死そうな顔ーーーー?
つい最近の合コンでの彼の行動を見たら天と地がひっくり返っても想像できないような表情だ。
でも、原口部長は嘘を上手くつくようなそんなタイプじゃない。