禁域―秘密の愛―【完】


高校卒業後、翔季君は千葉にあるJリーグのチームにスカウトされ、そこでまだ、試合にでれるほどではないけれど、サッカー選手として活動していると聞いた。

千葉ならそれほど遠くもないし、翔季君は愛ちゃんと連絡を取り合っているはずだと思っていた。


「どうして…………」



「…………アイツ、サッカーやめたの」



そして、愛ちゃんから告げられたのは信じられない言葉…………。

「えっ………!?」

「プロのスポーツの世界って相当厳しかったみたい。高校では名を馳せて、サッカーが上手いヤツとして知られていた、翔季でも…………Jリーグでは、上手くいかなかった。
試合にもずっとでれなくて、その間の給料だって、シャレにならない。そんな中、ある日東京のチームと練習試合があって………やっとそこで、陽も試合にださせえもらったんだけど」

「………うん」



「その試合で………相手選手のボールを思いっきり蹴りつけようとした足に翔季の右足が直撃したの。その結果、翔季は…………アイツの要だった、右足を故障した」






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