禁域―秘密の愛―【完】


「………さて、と」

園屋さんはズボンの中から鍵を取り出すとそれを道路の脇に止めてあったシルバー色の車へ向けた。



ていうか、この車…………



「レクサスの、ハイブリッド車………?」


総額1000万以上する、レクサスの超高級車だ。
仕事の後輩の男の子が車好きで、色んなカタログを見てこの車が欲しいけれど手が届きそうもない、と言っていたのを私は覚えていた。

「俺の愛車だよ」

「愛車………って」

やっぱり………というか。さすが、というか。こんなにケロリとした表情でいうなんて…………。

「……綾瀬さん。乗って?」

「あ、はい………」

一応、私は言われるがままに助手席に乗る。

ああ、なんか高級車だから傷をつけやしないかと心配…………。


「………ははっ!綾瀬さん、面白い」

その時、園屋さんが私を見て笑った。

「っ、はぁっ!?」


何なの、この人…………!?


私、何かそんなに笑われることした……!?



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