禁域―秘密の愛―【完】

「だから、植物とか………そういう自然的なものが好きなのかなって思ってさ。ま、それがキッカケで、綾瀬さんが気になってナンパしたんだけどね。今まで、植物をあんなに、なんていうか柔らかい表情で、扱う子を見たことなかったから。本当に綾瀬さんといると…………新鮮なことばっかだ。中々面白いよ」

「面白いって………まあ、いいですけど…………」


また、私…………からかわれてるのかな?


「………あ、いや。新鮮、ってのはほら。その時から君に惹かれてたってこと。言ったろ?俺の周りには俺の金や地位、名誉にしか目のない奴が多かったから。綾瀬さんみたいな…………優しさを持った奴はいなかったよ。だから、さ」

「園屋さん………」

「…………行こっか?」

園屋さんは、そう言うと私を植物園へと誘った。

本当に、この人は私の色んな所を見ていてくれたんだな…………。


そう思うと、何だか嬉しかった。





ーーーーー


植物園に入ると様々な植物が私達を迎えてくれた。

「落ち着く…………」

やっぱり自然由来のものには人を癒す力がある。

日頃の仕事のストレスを全部忘れちゃいそうだ。





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