禁域―秘密の愛―【完】
この人なら………園屋さんなら
ーーーー巧とではない未来を描けるかもしれないと思った…………。
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その後、園屋さんと私は何回もデートを重ねた。
映画鑑賞、水族館、ショッピング、忙しい時はランチまたはディナーだけのデートなど。でも、お互いの時間がある時は、大体一緒にいたと思う。
「本当に、綾瀬さんといると毎日戸惑うよ」
ある日、園屋さんにそんなことを言われた。
「え?」
どういうことだと思い首を傾げると、彼は笑った。
「………ほら、俺って呆れるくらい色んな女と遊んでたんだよ。特定の彼女なんて作った事もなけりゃ、作ろうとも考えなかった。まぁ、女はそれでも寄ってくるけど」
「はぁ………、まぁ………」
………それは否定はできない。
最初、かれんちゃん達の話を聞いた時、どれだけの嫌悪感を園屋さんに覚えただろう。
でも、その裏にあったのは
………彼の心の虚しさ。
金銭的な事や、見た目でしか彼を判断出来ない人達にしか出会える事のない彼の境遇がそうさせたんだと分かったから。
私は…………、もう彼のやってきたことに対して何も言えない。