禁域―秘密の愛―【完】




瞳ーーーーーー







異性で私をそう名前で呼んだのは………たった一人。

私があんなにも恋い焦がれ………そして、恋い焦がれたからこそ、苦しみ悩み、別れた巧だけーーーー。

「…………っ」

瞳………と甘く私を呼んでいた彼の声を思い出した。 胸がチクリと痛む。


でもーーーー…………


「その………やさん」

目の前にいる、この男性は………今の私にとって一番の好きな人には変わりなくて。

もう巧との過去に縋り付かない。


…………未来だけを、見て行こうと決めたから。



「………はい。…………優斗さん」

そう、決めたからーーーー。





ーーーーーーー


「良かったじゃん、瞳!」


そして、また数日後。

私は、久々に愛ちゃん、かれんちゃん、藤咲君と一緒に近くのバイキングレストランに食事に来ていた。

ここは、世界各国の料理を楽しめ、なおかつローコストな事で有名で今日のフェアは韓国料理。





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