禁域―秘密の愛―【完】
思わず私は振り向いた。優斗さんが息を荒げながら、私を見つめている。
どうして…………何で、そんなに必死なの?
また、あなたのこと信じたくなるじゃない…………。
「…………っ、いや!!やめてよ!!どうして、そんな風に私に構うの…………!?」
「は………?」
「全部………全部、嘘のくせに!!私を気にした、っていうのもたまには自分に気がなかった女をその気にさせたかっただけなんでしょう…………!?」
「なん…………だって?」
「…………だって、あなたは何回も私と会ったけれど………一度も私に決定的な言葉をかけてこなかった!それに、私の友達が言っていたの…………。男の人が、付き合ってない女性をマンションに誘うのは、身体目的の可能性が高いって………。それでも、私信じていた………あなたは、本当に久々に本気で惹かれた人だったから………。でもっ………!!」
もうーーーー…………
「無理よ…………」
藤原さんとのあんな場面を見てしまっては。
彼が直前に、駅に来るなと言ったのが何よりの証拠。
「優斗さんを信じるのはもう無理………」