禁域―秘密の愛―【完】


目の前の同僚の圧力に、圧され私は仕方なくそのページをひらく。

ひらいた、その先にいたのは………

「えっ…………」



優斗…………さん…………。



この雑誌の取材を受けたんだーーーー。

「……っ」

"日本の食料輸入業の架け橋、園屋物産の、次期爽やか系イケメン経営者、園屋優斗の素顔"

そんな題目で………彼は、雑誌の中でにっこりと微笑んでいた。

私に見せた時とは別のきっとビジネス用の顔…………。

「優、斗さん…………」

………写真だけなのに。優斗さんの姿を見た途端こんなにも胸が締め付けられる。

「あ!この人、一人目の人よ!園屋物産の次期社長ってめっちゃカッコいいでしょ!もう、こんな人に言い寄られたら女の子は断れないわよね!なんていうか、財産も権力も知性も顔も全て持ち合わせてるし………現に、この雑誌で本格的に顔出してから徐々に世間で人気でてるみたい、この人」

私は、ぽやーんとしながら、優斗さんのことを話す同僚をどこか遠くで見つめていた。

断れない…………か。

やっぱり、優斗さんはそれを分かってたのかな?

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