禁域―秘密の愛―【完】


「あたたかい………」

私は、優斗の抱きしめる腕を感じながらその手を握った。

本当に、あたたかい。

「………幸せ?」

優斗に、そう問われた。



幸せーーーー…………




「うん。凄く………幸せ」

抱かれた後に、悲しみが残らない。ただただ、優斗とのこれからのことを想像しては幸せな気持ちになる。

甘くて…………優しくて。誰にもこの愛を邪魔されない。



ーーーーなんて、幸せなんだろう。



「俺も…………。本当に、好きな女を抱くことがこんなに幸せだと思わなかった」

「優斗………」

優斗の私を抱きしめる腕の力が強くなる。

「好きだよ………瞳」

「私も、ーーーあっ…………」


ーーーー朝の光が、窓から差し込む中………私は、再び優斗に押し倒され激しく抱かれた。

その光も、あたたかくて…………私は、

これから起こる運命の歯車の矛先が、どこに向くかなんて………想像もしていなかったんだ。



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