禁域―秘密の愛―【完】
「従姉妹………?」
私は、先日の男性の腕を思い出し………胸の鼓動の嫌な音を聞いた。
「そう、朝香のこと。あいつ、瞳のことを言ったら凄く喜んでさ。会いたいって言ってくるんだよ。瞳に」
「そ……うなんだ」
どうして……………私?どうして、こんなに身体が震えるの?
あれは、ーーーーあの腕は幻だったと………そう思ったんじゃないの?
「それで、朝香の婚約者も混ぜて近い内4人で食事でもしようかって言う話があるんだけど、どう?」
「えっ………あ、し、食事?」
何………私ってば、戸惑ってるの?
違うんだから………。きっと、あの腕は違うんだから………別にどうってことないよね?
「………瞳?また、顔色が悪いな。まだ熱があるんじゃーーーー」
「っ、ううん!平気っ………!」
私は、笑って誤魔化した。
いけない、このままじゃ優斗に変に思われてしまう。