禁域―秘密の愛―【完】
「もしかして、園屋さん………やっと本命の恋人作ったんですか!?」
と、次に店員さんが言ったのは予想だにしない言葉で………私は驚いて目を丸くした。
「ちょ、田中君!声デカイから!いくら他に客がいないからって」
「けど、大ニュースですよ。園屋様は、いつもここには無愛想なお顔をしながらしか来なくて「女なんて皆、顔と金か」って嘆かれてたので。今日は柔らかな良いお顔をして、このお店にご来店されたので嬉しかったですよ。
今日はいつも以上に丁寧なおもてなしをさせていただきます。彼女様もどうぞ、ごゆっくり。では、お席にご案内致します」
そう言うと、店員さんは悪戯っぽい笑みを浮かべて私に微笑んだ。
奥の個室に案内されると、優斗はため息をつき
「田中君、ベラベラ喋りすぎ………」
そう顔を赤くしながら言った。
「優斗……….」
なんだか、その姿が可愛くて………愛しかった。
「何笑ってるんだよ、瞳」
「だって………可笑しい。優斗が子どもに見える」
そして………優斗が、こういう顔をすると、私は愛されていると実感する。
だから、きっと大丈夫。全て上手くいくーーーー。