禁域―秘密の愛―【完】
すると、女性の目が………私に移った。
身長は160センチほどで私と同じくらいのミディアムヘアで少しダークがかかった茶髪の髪をシニヨンヘアーで綺麗にまとめていた。
目は二重で丸く全体的に可愛らしい顔立ちをしているけれど、どこか強気な印象も受ける。
ベージュ色の膝丈のスカートを履いていて、その上は黄緑の袖長カーディガンを羽織り、首元には小さな赤い宝石のネックレスが光っている。
まさか、この人が…………
「ねえ、優斗君!この方がもしかして、優斗君の?」
「ああ。二人に紹介するよ。ーーーー綾瀬 瞳。俺の彼女だ」
「きゃーーーー!やっぱり!私、ずっと会いたかったのよ!」
その女性は、巧の腕をそっと離すと………私の手を握ってきた。
「桜庭 朝香(さくらば あさか)です。優斗君の従姉妹で、今は、現衆議院議員の溝口宏さんの専属秘書をしています。よろしくね」
溝口宏………とは私でも名前を知ってるほど有名な政治家。今の与党の看板議員だ。
そしてーーーー
「桜庭チルドレンの溝口さんに、迷惑かけてないか?朝香」
「ま、失礼しちゃう!私は、仕事になると真剣よ?お嬢様だからって、ナメてたら痛い目に合うわよって日々牙を剥き出してるわ」
私と巧を引き離した………桜庭英一の孫娘ーーーー。