禁域―秘密の愛―【完】


そうか………そうだよね。


一年ちょっとの付き合いと七年では歩んだ重みと長さが全く違う。



巧がーーーー、私の事を忘れても無理、ないのかな…………?




「…………っ」

やだ………こんなこと、ばかり考えるから涙が…………出そう………。

「私、ちょっとお手洗いに行ってきます………」

そう言って私は………席を立った。さっきの田中さんにお手洗いの場所を聞き、入る。

「っ、うっ…………」


涙が………止まらない。



この、残酷な仕打ちと………巧の冷たい視線が頭から離れなくてーーーー。

「どうして………?」



ーーーーきっと、もう………出会うことはないと思っていた。



ねえ、どうして?


どうして、また私の前に現れたの…………?


今になって、出会っても…………


私達はもう


どうすることも、出来ない運命にあるのだと分かっていながらーーーー。











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