禁域―秘密の愛―【完】
その時………玄関のインターホンが鳴った。
「え?」
まだ、19時半なのに………もう優斗帰ってきたのかな?でも丁度良かった。鍋のスープもできたから。
そう思った私は、ろくにインターホンで確認もせず玄関へと向かった。
「おかえりなさい、優………」
ーーーー優斗、と言おうとしたその時、それは違う人物だと…………気が付いた…………。
「…………た、」
巧………………!?
「……………いたのか」
彼は、そう静かに呟いた。
「た、巧………っ」
巧とは………レストランで再会した時以来だった。
何度か、飛鳥さんから食事の誘いはあったけれど、私の方が気まずくて用事があると言って断り続けてきた。
だから、必然的に会う機会もなかった。ううん、私の方が…………いざとなると、巧に会うのが怖くて避けていたのかもしれない。
けれど………私は、あることに気が付いた。