禁域―秘密の愛―【完】
「………本当に大丈夫か?」
「うん。他の男の人だったらきっと大問題だけど………巧は、優斗の身内になる人でしょう?だったら、優斗も許してくれる。ね?お願い。風邪をひかないうちに………」
「………分かった。ありがとう」
「ううん………」
巧は、そう言うとリビングを出て行き、浴室へと向かった。
「…………っ」
本当にびっくり…………した。
巧の姿が見えなくなった途端、力が抜け私はその場に座り込んだ。
「巧………」
やっぱり………あの姿を見るだけでこんなにも心が揺さぶられる。こんなにも強く…………どうしようもないくらいに。
「バカは………私だ………」
巧に笑顔で名前を呼ばれただけで巧と過ごした時を思い出して………こんなにも嬉しく、そして切なくなるなんて…………。