禁域―秘密の愛―【完】
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巧は思ったよりも早く、浴室からでてきた。
優斗の着替えを用意したけど、………その部屋着でさえ、巧はモデルみたいに似合ってしまうから凄い。
「………シャワーありがとう」
「あ、ううん…………!良いの!服も、乾かしとくから…………その間、その部屋着を着ておいてね」
やだ…………。やっぱり緊張してしまうよ。
「本当に、悪いな。…………何もかも、優斗さんのを借りてしまって」
「良いの、大丈夫………。こんなことで………イチイチ怒る人じゃないよ」
「…………そうだな、あの人は」
しばらく、沈黙が続いた。
一体全体これからどうすればいいのかと思っていた私の目線に
テーブルに置いておいた、鍋が目に入った。
「あの…………巧?」
「ん?」
「お腹…………空いてない?」
「え?」
まさか、その質問をされると思わなかったらしく巧が目を丸くして私を見た。
だ、だって、どうしたらいいか分からなかったし…………!