禁域―秘密の愛―【完】
「えっと…………そう!シャワーだけじゃ身体あたたまらないよね?それにまだ夕食食べてないかと思って………」
「あぁ、まぁ、そうだけど………いくら何でもそれはーーーー」
「大丈夫よ、優斗は………!むしろ何もご馳走せずに巧を帰らせたって知ったら、優斗も私を怒ると思うの…………!」
もう、めちゃくちゃな言い訳だったと思う。
だけど…………私はこの時間を手放したくなかった。
ーーーー巧といたい気持ちが………どうしても先走ってしまった。
「…………そう言われたら、仕方がないな」
だから、巧にそう言われた時凄く嬉しかったーーーー。
ーーーーーーー
私は、テーブルに鍋の具材を持ち込んだ。テーブル中央にある鍋のスープがグツグツと煮込まれる音がする。
「魚やお肉から入れてね。そっちの方が火が通りにくいから」
「ああ、了解」
手前の席に座っている巧がそう言うと、鍋の具材を入れ始めた。
なんだか…………不思議な感じだ。つい、最近までもう二度と会えないかと思っていた人が…………今ではこんなに近くに感じるなんて。