禁域―秘密の愛―【完】
「朝香も、瞳に会いたがってたし。旅行なんていいかもな!」
「あ…………」
そうだよね…………。良い加減、朝香さんとも会わなきゃ怪しまれてしまう。
「…………それなら、箱根に昔から桐谷の家がひいきにしている宿があります。場所的にも色んな名所にアクセスするのに便利ですし、接客も一流ですよ。お二人が良ければ、箱根もありかと」
「箱根か…………そう言えば、あまり観光した事ないな。瞳はあるか?」
「う、ううん………」
「朝香も確か一度観光したいと言っていたので、箱根にしますか?」
「そうだな。宿はそこで頼むよ。後はテキトーに楽しく名所巡りかな。いい?瞳?」
「え、う、うん…………」
私は怪しまれないよう必死だったから………思わず、そう返事を返してしまった。
巧、優斗、朝香さんと箱根旅行なんて…………箱根自体は楽しそうだけど気が重いメンバーだ。
けれど、こんな提案をしてくるってことは…………やっぱり巧は私のことなんて何とも思ってないってことだよね。
さっきのは言い過ぎたかな……………。