禁域―秘密の愛―【完】


そんな私の不安など、いざ知らず巧は鍋を一通り食べ、持ってきた書類の説明を優斗にすると朝香さんの待つ彼の家へと帰って行った。

どうやら、二人はここより数キロ先にあるマンションで同棲をしているみたいだった。

そんな近くに巧がいたなんて。全く気が付かなかった…………。

「そろそろ結婚するかもな」

「…………えっ?」

巧が帰った後…………不意に、優斗が言ったことに私は驚いた。

「結婚……………って」

「もちろん、飛鳥と巧君。今はお互いに忙しいからまだ婚約だけだけど。もう付き合いも八年目になるから意識は大分お互いにしてると思う」



結婚………………。




巧が……………、近い将来朝香さんと結婚する……………。


二人は婚約をしていると聞いていたから…………そういうこともあると思っていた。

だけど…………いざ現実になるとこんなにも心が動揺するなんてーーーー。


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