禁域―秘密の愛―【完】


「えっ……………えッ!?」

私は思わず後ろに後退りした。
優斗も………飛鳥さんも明日の昼過ぎまで来れない。ということは………



2人っきり…………ってこと?



「おい、何で後退りするんだ?」

「いや、でも…………っ」

明らかに様子がおかしい私に巧は怪訝な顔をする。

「…………優斗さんと2人きりじゃないから不都合か?お前にとって」

明らかにトゲのある言い方をする巧。
違う………。そんなことじゃ、無くて…………

「…………来れないの」

「誰が?」

「優斗も………明日の昼過ぎまで……」

「…………は?」

巧の思考も停止したのか………その場から動けなくなったようだ。

「ほら、だから……!驚いたでしょう!私が後ずさる気持ち分かったよね………!?」

「こんな偶然があっていいのか…………」

巧が項垂れ、何も言葉が出ないといった表情をする。

本当に…………そうだ。


言葉が出ないーーーー。



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