禁域―秘密の愛―【完】


「…………そうだな」

「うん…………」

嫌な沈黙が私達の間を駆け巡る。

ーーーーあぁ、イヤだ………。このままじゃ巧に何か言ってしまいそうだ。


きっと、言ってはいけないことを……………。



「っ、あ、あのね!私、早く観光がしたい!一通り荷物も置いてもらったし、早く行こうよ!」

私は、またワザと明るく振る舞い巧にそう言った。

「あぁ、分かった。行くか」

「うん!」


…………ばれてないよね?


私がこんなに、巧を遠くに感じて辛いことも。今だって精一杯の強がりだって言うことも…………巧にばれてないよね?

ううん、ばれたらいけないんだーーーー。



ーーーーーーーー


ーーーーお昼過ぎ、再び外に出た私達は色んな観光名所を巡った。箱根関所に、国立公園の大桶谷に、日本初の野外美術館である箱根、彫刻の森。

どこも、歴史と自然の力強さを感じさせる場所でとても良かったけど

「巧!ここ本当に、良い所だね!」

特に最後の彫刻の森は………綺麗な芝生や森林の中、多くの著名な世界各国の美術家達の彫刻や作品が掲示されていて、凄く良かった。


ーーーー自然と美術の調和。



今まで、室内に囲まれた美術作品しか観たことが無かったから凄く新鮮で、そして、なんて綺麗な風景に変化するんだろう…………と思った。









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