禁域―秘密の愛―【完】
ーーーーけれど、その次の言葉に…………私は
「…………お前は、優斗さんの恋人だからな。何かあったら、俺は顔向けができない」
"失望"するしかなかったーーーー。
「っ…………それ、って…………」
ただ単に………私が優斗の彼女だから…………だから、優斗の機嫌を損ねないように気を付けてた、ってこと?
私を、私自身を心配していたんじゃなくて…………?
「………あの時も?」
「え?」
「あの時………ミルクティーを買ってくれたのも…………?」
あれもそれだけの理由だったの…………?
「…………そうだ。それ以外に何がある………?」
「…………っ」
そっかーーーー……………。
そうだったんだ
昔を思い出して、勝手にドキドキしていたのは私だけ…………。
なんか…………バカみたいーーーー。
「…………どうした?」
巧が心配そうに私を覗き込んでくる。でも、それだって全部全部、私が優斗の恋人だからで………
それ以外に私を心配する理由なんてないんだよね?
巧はもう私のことなんて忘れてるのだから。