禁域―秘密の愛―【完】
ーーーーだけど………巧に、出会ってしまった。
…………優斗の、従姉妹の婚約者として現れた、巧に。
「会わない方が幸せだったよ………」
そうすれば、私は巧を綺麗な想い出にできて………優斗と歩いていく道を後悔なんてしなかったのに。
こんなに、まだ
……………好きだなんて。
愛しいだなんて
思わなくて…………済んだのに…………。
「っ、…………っ〜〜〜」
涙がこぼれ落ち………私の頬を濡らした。止まらなかった…………。
ーーーー私は、この運命を心の底から呪う。
だって………いつだって、巧と一緒にいたいと思うことは
禁断の域…………
"禁域"に踏み込むことに、なるのだからーーーー。