禁域―秘密の愛―【完】
「ったく………。お手上げだよ…………瞳には」
「っ、どういう、事…………?」
耳元で甘い声で囁かれ…………身体が、ゾクゾクと震えているのを感じていた。
「本当はずっとずっと………」
巧が………私の身体を自分の方向へと、向けさせる。
そしてーーーー
「………!」
巧は、私にキスをした…………。
「俺は………瞳が欲しくて欲しくて、堪らなかったよーーーー」
「た………くみ…………」
「この………8年。俺は、必死だった。桐谷商事の再建、朝香と形上は一緒にいても想いを寄せることができないこと。その全てをやり遂げなければならない重圧でどうにかなりそうだった。
それで、桐谷商事の再建はどうにかすることが出来たものの…………肝心の朝香の問題はずっと引きずったままだった。…………それは、瞳。お前がずっと………ずっと俺の中にいたからだ。朝香といても何をしていても…………ずっと」