禁域―秘密の愛―【完】
「ごめんね………本当に」
『いいんだよ。急に色々と変更になったから疲れただろ。それより、瞳。巧君は今そっちにいる?』
「えっ………?」
いきなり、巧の名前がでてきて一気に声が出なくなり身体も固まっていくのが分かった。
『どうした、瞳?』
優斗が不思議そうに聞いてくる。どうやら彼はただ巧がそこにいるか聞きたいだけのようだった。
「あっ…………うん、いる………よ」
『そうか。実は朝香も、巧君と昼間は連絡がついたけど夜が連絡とれなかったと嘆いていたよ。きっと巧君も疲れてたんだろうけど後で、朝香に電話をしてくれというのを伝えて』
「わかった…………」
『それと、俺と朝香も14時くらいにはそっちに着くからそれまで待っててくれ。また連絡するな?瞳に会うのが楽しみだ』
「14時ね。うん、待ってる………」
『ああ。じゃあ、またな。巧君にもよろしく』
そう言うと、優斗は電話を切った。いつも通りの明るくて優しい優斗だった。