禁域―秘密の愛―【完】


優斗ーーーー、ごめんね。

あんなにも素敵な人なのに…………私は、あなたを………もう愛することはできない。


ごめんね…………。



「優斗さん………何て?」

「朝香さんと14時には来るみたい………。後、巧に伝言で朝香さんに連絡してあげてって。夜から連絡がなくて心配してるからって………」

「………そうか、分かった。後、瞳?」

「んっ?」

「こっちに来い」

巧に言われた通り、巧の元へ行くと、巧はそっと私の事を抱きしめてくれた。

「た………くみ………」

「泣きそうな顔してたぞ」

「っ………」

「………お前は俺が今までに会ったどの女よりも優しい。だからこそ………優斗さんを、欺き俺といることを決意したことに、どうしても………後ろめたさを感じるんだろう?」


…………その通りだった。



あんなにも私を愛してくれた人をこんな形で裏切って…………欺いて。

巧と一緒にいることを決意したけれど。どうしても…………辛かったんだ。



< 426 / 714 >

この作品をシェア

pagetop