禁域―秘密の愛―【完】
優斗ーーーー、ごめんね。
あんなにも素敵な人なのに…………私は、あなたを………もう愛することはできない。
ごめんね…………。
「優斗さん………何て?」
「朝香さんと14時には来るみたい………。後、巧に伝言で朝香さんに連絡してあげてって。夜から連絡がなくて心配してるからって………」
「………そうか、分かった。後、瞳?」
「んっ?」
「こっちに来い」
巧に言われた通り、巧の元へ行くと、巧はそっと私の事を抱きしめてくれた。
「た………くみ………」
「泣きそうな顔してたぞ」
「っ………」
「………お前は俺が今までに会ったどの女よりも優しい。だからこそ………優斗さんを、欺き俺といることを決意したことに、どうしても………後ろめたさを感じるんだろう?」
…………その通りだった。
あんなにも私を愛してくれた人をこんな形で裏切って…………欺いて。
巧と一緒にいることを決意したけれど。どうしても…………辛かったんだ。